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HEAD OF DRAGON

オリジナルBL小説(R18含)中心のブログです。 オリジナルは殆ど書いていませんでしたので、ボチボチ更新していきます。内容の殆どがR18になると思います。お気をつけて。

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鎖~kusari~Ⅲ

 「あっあぁ!・・・・んっうぅっ・・・ひぃぃ~っ」
パンパンと肌がぶつかり合う音が高く響く中、艶を含んだ嬌声がさらに男の欲望を駆り立てているかのように腰の動きを更に強める。
「・・・あっあっも・・っもう!ダメ!!センセっ達かせてぇ~~~~~!!!!」
欲望に濡れた切羽詰った声で懇願する声に答えながら、更に男は相手の体の奥深くまで抉る様に腰を強く打ちつけ、限界を告げる。
「いいぞYUKARI。私ももうっ・・!くっ」
「ヤあぁぁぁぁぁ!!!!」
 シックに整えられたホテルの一室。
先程までフットライトのみが点けられた寝室のベッドの上で、欲望に支配された二つの肉体が混ざりあう淫らな音と声を上げていた。
 達したばかりの二人の肉体はお互いの体液に塗れ、その行為の激しさを物語る。
 重なり合った体の下で次第に呼吸が落ち着いてくると、紫は相手を押しのけて身を起こした。
 「帰るのか?」
「えぇ」
「次はいつ?」
「さぁ?・・・そうですね、次の雨が降る日に俺に相手が居なければお相手しますよ。」
「雨・・・ね。まだダメなのか?」
 その問いを聞こえなかったフリをして無視すると、紫は相手の男を残したままバスルームに消えた。
 「終わりだな」
 降り注ぐシャワーの下、紫は一つの決断を下した。
 先程まで深く体を繋げていた相手である、有名写真家の戸御梨 輔清(トゴリ スケキヨ)との関係を解消すると・・・。
 戸御梨は現在38歳、幾つもの世界的に有名な賞を受賞した経験がある写真家で、1年程前に雑誌の対談で出会あって以来SEX Friendの一人として付き合ってきたが、最近の彼はどうも自分に対して踏み込むようなそぶりを見せていた。
 3年前に最愛の人を亡くしてから紫の精神は何時も追い詰められていて、特に彼が死んだ夜の様に雨が降っているととたんに情緒不安定に陥った。
最初は一人でひたすら耐えていたのだが、ある時プッツリと何かが切れてしまった。
それ以来、雨の夜には誰かに何も考えられない程犯され、体をとことんまで追い込む事にしている。
 そうしなければ『悪夢』に襲われるのだ。
”適度な運動”では得られない、”体力の全てを根こそぎ奪う程の運動”がなければ見たくも無い『悪夢』を一晩中見続けることになる。
そんなのは耐えられなかった。
 だからこそ男達は紫の肉体で欲望を発散させ、紫は男達とのSEXで安眠を得ていたのだ。
 しかし、紫は男達と"朝”を迎えた事はない。
それが紫とセックスフレンド達の付き合いの全てであり、自分に対して踏み込む態度は紫の望むところではなかった。

 大切な人は作らない

 それが紫の中の不文律であり、揺ぎ無い信念でもあった。
だからこそ『他人に踏み込まない、踏み込ませない』というのは紫にとっては息をするのと同じぐらい自然な考えだった。
 男との濃厚なSEXの残滓をシャワーで洗い流し身支度を整えると、相手に声を掛けることなく部屋を後にする。
 階下へ向かうエレベーターの中、取り出した携帯の戸御梨のナンバーを着信拒否に設定し、内ポケットへと戻す。
その動作は不自然な程に自然で、今までもこうやって相手を切り捨ててきたことが伺い知れた。
 何気なくエレベーターのガラス越しの夜景に視線を移す。
 「キレイだな・・・。けど、まだ雨が降ってる。」
体は疲れきっていたが、それでも気分が重くなることは止められない。
ソレは雨のせいばかりではなく、このホテルにも理由があった。
美しく、機能的に整えられたホテルの内装もスタッフのサービスにも不満どころか満足を覚えているにも拘らず、気分が重くなるのはこのホテルが『KOUグループ』の傘下にあるからだ。
 KOUグループはここ3,4年で飛躍的に業績が伸びた。
もちろんソレまでも巨大グループ企業として莫大な利益を得ていたのだろうが、グループの代表が代わった4年前から更に勢いを増していた。
 KOUグループの先代が亡くなった記事は大きく報道されたし、その後息子が後を継いだ時も大きく報じられた。
そう、あの人を怯えさせた記事に載っていたのはこの『KOUグループ』だったのだ。
 そして、実はある仮説が紫の脳裏を占めるようになってから、KOUグループの息の掛かった場所が好きではなくなった。
 「さっさと帰ろう」
 一人ごちて丁度開いたエレベーターのドアを潜り、ホテルの入り口へ足を向けた。
  
 その時
 突然強い力で引き寄せられ、気がついた時には知らない男の腕の中だった。

 「見つけた」

 男は紫の耳元でそう囁くと腕の力を強めた。
 「離せ!!ナンなんだアンタ!!」
バタバタと腕を動かして何とか脱出を試みようとするが、男の力は強く、細身の紫では太刀打ちできないどころか、降りたばかりのエレベーターに引きずり込まれる。
「おい!いい加減にしろよっ!」
 紫が怒鳴るとやっと男は抱擁を解いたが、紫の腕は強い力で掴まれていた。
 「黙って付いて来るんだ。」
有無を言わせない勢いのまま、このホテル自慢のワンフロア全てを使ったロイヤルスウィートルームへと紫を連行すると、紫の体をソファーに投げ出し押さえつけて男は不敵な笑いを浮べた。

 「俺がお前を譲り受けた。やっと見つけたぞ、紫。」
「何・・・言ってるんだ?」
「鴻流を知っているだろう」
「それが、何?」
「あいつの遺言だ。」
「ゆい・・ごん・・」
 衝撃的な言葉に紫は言葉を失った。 

 「俺の名は鴻昴、流の双子の弟、そして今からお前の支配者だ。」
昴の言葉は紫の耳を素通りし、意味を成さない。
呆然としたまま沈黙する紫に業を煮やしたのか昴は力任せに紫の衣服を剥ぎ取っていく。
 ビリビリと服の破れる音を聞きながら、次第に紫の感情は消えていった。
能面の様な表情で自分に圧し掛かっている男を見つめ、抵抗することもなく昴の手によりその裸体を曝していった。
 全裸になった紫を満足げに見下す昴を感情のない目で見返す紫に言葉が投げかけられる。

「紫、お前の全ては俺のものだ」



遅くなりましたが3話目UPです☆完成寸前にデータをご操作で消してしまった時はどうなることかと思いましたが、無事今日中に3話をUPできて良かったですvv
遂に攻めキャラ登場!!!・・・ですがチラリとしか出てきてません(汗)
4話は”H”オンリーになる確立が物凄く高いのでご注意下さい。
基本は『ハッピーエンド』が好きなので、このシリーズも一応そのつもりですが、其処に行き着くまで紫にはヒドイ目に沢山遭って頂くかと・・・。
ちょっと可愛そうなんですが・・・まぁ、仕方ないよね☆
まだまだ亀更新が続くと思いますが、気長にお待ちいただけるとウレシイですvv
                                                          時見 静 拝


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テーマ:自作BL小説 - ジャンル:小説・文学

鎖~kusari~ | コメント:2 | トラックバック:2 |
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2008-06-29 Sun 21:28 | | #[ 編集]
このコメントは管理者の承認待ちです
2009-11-15 Sun 13:05 | | #[ 編集]

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2007-09-30 Sun 08:35 プレサーチ
管理人の承認後に表示されます…
2012-11-23 Fri 22:20
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